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実のところ、コメディドラマの皮を被って方々にケンカを売るようなドラマであり、制作陣の手の込んだ自殺である。
ドラマ「半沢直樹」で有名になった堺雅人主演の”リーガルハイ”ですが
このドラマは「半沢直樹」より前にリリースされたドラマでコミカルな演出をしつつも裁判の本質をついた内容で
正義が正しいのか、悪が正しいのか?という切り口から
ペラペラしゃべる古美門研介(堺雅人)は理論立てて必ず相手のスキを見流さず指摘し、しどろもどろになった状態を裁判官に見せつけ勝利を見せつけるといった手法を得意としてますが
このドラマの面白いところは
・正義が勝つとは決まってない
・古美門研介(堺雅人)が饒舌すぎる
これが超絶面白いんですよね!!
冒頭で紹介している「リーガルハイは制作陣の手の込んだ自殺である」
はまさにこのドラマにふさわしいキャッチコピーで実際に存在している人達や犯罪で有名になった人達をあからさまに題材にしてネタにしています
リーガルハイ2の第9話 「ついに最高裁!例え全国民が敵でも必ず命を救う」
に関しては誰がどう見てもカレー毒物混入事件のあの人をもじった脚本ですよね・・・まさにケンカ売ってるとしか思えないまさに裁判チャンバラ劇!!
この回の冒頭は山中で打首にされそうになる安藤貴和(小雪)が突然現れたゲスいサムライ(古美門研介)が
打首執行役の検察の(醍醐検事役)松平健と対峙し救い出そうとします
しかも登場シーンでは般若のお面で顔を隠しながら登場しこんなゲスいセリフを喋りながら登場します
-ひとつ、人よりよく喋る-
-ふたつ、ふらちな弁護活動-
-みっつ醜い浮世の鬼にもカネさえ貰えれば無罪にしちゃう-
はい、横分け侍です!
最低だなこの弁護士は(笑)
といったパロディぽいエピソードが流れますが、要は裁判を通して己の技術(喋り)を駆使して無罪を勝ち取るのは容易なことだよマユズミくんフフフといった感じですが
※マユズミくんは古美門研介の元で働く弁護士(新垣結衣)

死刑囚”安藤貴和”
リーガルハイ2の9話の回が例の話につながるのですが・・
その”安藤貴和”が毒物を混入して当時の旦那さんの殺害及び娘の殺人未遂
として極刑を強いられてたのですが、そこで古美門研介が
「僕に任せてくれれば極刑(免れられる)」と売り込み担当弁護士になります
古美門研介が接見してもなかなか心を開かないし本当のことを言わないし他人事ののように話す始末
これでは埒が明かないし次の作戦に売って出ます
プロパガンダ作戦
要は世論を味方につける作戦にうって出ます
※プロパガンダとは政治的宣伝活動などによる情報操作
記者をお金で買収し安藤貴和が実は善人なのになぜ死刑にならなければいけないのかをアピールしまくった会見を流します
世論がすべてなので世論を操るのがプロパガンダなんですよね
その作戦にまゆずみくん(新垣結衣)は反論しますが裁判は勝つためには”打てる手は打つ”僕は勝率90%維持できるなら何でもやる!!という古美門研介にはプロ意識以上にスゴイこだわりを感じます
結果・・・それでも世論は動かず
死刑を求めるプラカードでいっぱいに

裁判の争点は毒物の入手先が真意であるかどうか・・
まず検察側の言い分としては売人の土屋秀典が被告人の安藤貴和に毒物を売ったかどうかを争点においた
検察と古美門研介とのやり取りですが
検察は毒物を売ったとされる売人の土屋秀典の証言を提示し被告人(安藤貴和)の犯行を裏付ける証拠として詰め寄りますが・・
それに対して古美門研介は毒物の成分が少し違うとして売人土屋秀典が売ったのは考えにくいとして反論するも
検察の「人体に毒物が入ると多少の変化が起きるし検証の結果成分に違いはない」と一蹴すると古美門研介は言葉を失い冷や汗で震え窮地に・・・

実は震える理由は一度最高裁の前にこの裁判では検察に古美門研介の饒舌ぶりが歯が立たず
控訴が棄却され完全なる敗北をしたのですがそれが古美門研介の無敗神話が破られプライドがズタズタにやられたのですが
この裁判でも普段の戦略が通じず・・窮地に追い込まれ我を忘れ震えてしまう事態に。
この討論は古美門弁護士が自制心を失い幼児帰りになってしまい「パパに言いつけてやる!!」と意味不明な発言を連発し裁判は中断・・(めちゃくちゃな状態だなw)
黛弁護士が集団に襲われる
幼児帰りした古美門をフォローすべく重大な逆転証拠の裏付けの証人を訪ねていた
黛(新垣結衣)が帰り道、
被告人安藤貴和を死刑にしろというプラカードをもった市民団体と遭遇し殴る蹴るなどの暴行を受け意識不明の状態で病院に運び込まれます・・・
そこに駆けつけた古美門研介がブチキレて幼児帰りから復活しリベンジを誓い次回の裁判に闘志を燃やします
家政婦の”江上さん”の証言
-再び裁判が開廷-
家政婦の江上さんは第一発見者でもあり警察にも証言をしていたのですが
裁判に提出された証言が抜け落ちてることを証言するために証人として登場します
※実は黛弁護士が訪ねていた逆転証拠の裏付け証人は江上さん
-当初の検察が裁判に提出した家政婦の江上さんの証言は-
いつものように勝手口に入り、その日は資源ごみの日だったので台所の瓶や缶類をゴミ集積所へ運びリビングへ行くと幸一郎さんと、さつき(娘)さんが倒れており慌てて救急車を呼んだ
といった内容でしたが
今回の裁判にて証言に抜け落ちてる点を古美門研介が促すと抜け落ちてる点を証言してくれました
資源ごみを捨てる際に台所に見た事のない変なビンが落ちていたんです。
外国の調味料かなんかだと思いそのまま捨てました
※実はこのビンが毒物が入っていたビン
その証言は事件とは関係無いことだと警察からは証言の内容を変えられた事を家政婦の江上さんは告白しました
ちなみに小瓶とはコレですか?と古美門研介
それに「よく似たビンです」と家政婦の江上さんが答えると
古美門研介「これとよく似たビンが犯行現場に落ちていたそうですよ。醍醐検事、真犯人は毒物を部屋に放置して去って行ったのであり被告人の部屋から発見された物は事件とは無関係なんじゃありませんか?」
と反論すると裁判官が「この資源ごみの回収は?」と質問すると「一切回収できておりません、すでに収集され手遅れだったと思われます」と古美門が即答。
つまり警察と検察は証拠の確保に失敗した
検察”醍醐(だいご)検事”の反論

事件当夜現場付近で被告人は多くの人々から目撃されています、証拠と証言総合的に考慮すれば
結論(極刑)に疑う余地はありません。と弁論
※検察は極刑(死刑)を求刑
ここから醍醐検事と古美門研介のやりとりをノーカットで書き起こし
古美門「証言:石井由実 買い物から帰宅し家に入ろうとしたところ、徳永家の勝手口から安藤貴和が出てくるのが見えた・・実験結果は提出されたとおりです 石井家の玄関から徳永家の勝手口は電柱が邪魔で見えません」
醍醐検事「検察の実験結果とは異なりますし、信用性の高い目撃証言が実に多い」
古美門「フン」
醍醐検事「何か?」
古美門「多すぎですよ、普通は目撃者など早々いるものではない」
醍醐検事「恵まれました」
-証言2- 藤野真紀子:夕食の支度をしながらふと窓の外を見ると徳永家の勝手口から安藤貴和が出てくるのが見えた
-証言3- 川辺好美: 日課の犬の散歩をしていた所徳永家の勝手口から安藤貴和が出てくるのが見えた
古美門「よくもまあピンポイントで安藤貴和が出てくるのを見るものです、この地域には5分に一度は徳永家の勝手口を見るようにしましょうといった条例でもあるんでしょうか?
醍醐検事「どなたにも証言には自信を持っており、偽証してるとは考えにくい」
古美門「そりゃあ自身を持ってるでしょう、徳永家の勝手口から出てきたのが例え”隣の晩ごはんヨネスケ”であったとしても安藤貴和に見えたに違いない。みんながそれを望んでいるから、
ひとは見たいように見、聞きたいように聞く、信じたいように信じるんです。検察だってそうでしょう?」
醍醐検事「侮辱だな」
古美門「ええ侮辱したんです、証拠によってではなく民意に応えて起訴したんですから」
醍醐検事「我々は公僕だ。国民の期待に応えるのが当然だ」
古美門「愚かな国民、愚かな期待にも応えなければいけないんですか?」
醍醐検事「愚かですか?」
古美門「ええ・・愚かで、醜く、卑劣です。」
醍醐検事「傲慢極まりない。私は素晴らしい国であり、美しく誇り高い国民であると思っている」
古美門「美しく誇り高い国民が証拠もあやふやな被告人に死刑を求めますか?」
醍醐検事「本件の場合有罪であるならば極刑がふさわしい、我が国においてそれは死刑だ」
古美門「生命はその者に与えられた権利です、それを奪うものがたとえ国家であっても”人殺し”です」
醍醐検事「あなたが死刑廃止論者とは意外だな」
古美門「いいえ反対じゃありませんよ、目には目を、歯には歯を、殺人には殺人を、立派な制度だ。ただ人知れずコッソリ始末することが卑劣だと言っているんです。」
醍醐検事「白昼堂々と殺せというのか?」
古美門「そのとおり、青空のもと市中引き回しの上、はりつけ火炙りにした上でみんなで一刺しずつ刺した上で首を晒し万歳三唱した方がはるかに健全だ、だが我が国民の愚かな国民は自らが人殺しにになる覚悟がないんです。
自分達は明るいところにいて、誰かが暗闇で社会から消し去ってくれるのを待つ。そうすればそれ以上死刑について考えなくて済み この世界が健全だと思えるからだ違いますか?」
醍醐検事「仮にそうだとしても、それもまた民意だ」
古美門「民意なら何もかも正しいんですか?」
醍醐検事「それが民主主義だ。」
古美門「裁判に民主主義を持ち込んだら司法は終わりだ、」
醍醐検事「果たしてそうかな?」
古美門「そうに決まってるでしょう」
醍醐検事「いささか古いな、法は決して万能ではない、その不完全さを補うのは何か?・・・人間の心だよ、罪を犯すのも人間裁くのも人間だからだ。多くの人びとの思いに寄り添い法とゆう無味乾燥なものにちを通わせる事こそが正しい道を照らす。裁判員裁判はまさにその結実だ、そしてその本件において人々が下した決断は、安藤貴和は死刑に処されるべきというものだった。愛する家族と友人と子供達の未来の為に、・・それこそが民意だ。」
古美門「素晴らしい・・・さすが民意の体現者醍醐検事、実に素晴らしい主張です。良いでしょう死刑にすればいい。たしかに安藤貴和は社会をむしばむ恐るべき害虫です。駆除しなければなりません。次に寝取られるのはアナタのご主人かもしれませんからね。あなたの恋人かもしれません。あなたの父親かもしれないし、あなたの息子さんかもしれません。あるいはあなた自身かもしれない・・そうだ死刑にしましょう
現場での目撃証言はあやふやだけれど死刑にしましょう、被告人の部屋から押収された毒物が犯行使われた物か確たる証拠は無いけれど死刑にしましょう
現場に別の毒物らしき瓶が落ちていた証言があるけれど気にしないで死刑にしましょう。証拠も証言も関係ない、高級外車を乗り回し、ブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラをたくさん食べていたのだから死刑にしましょう。それが民意だ、民主主義だ、なんて素晴らしい国なんだ。
民意なら正しい。みんなが賛成してる事ならすべて正しい。ならば
みんなで暴力を振るったって正しいわけだ。わたしのパートナー弁護士も寄ってたかって袋叩きにしたことも”民意”だから正しいわけだ・・・冗談じゃない冗談じゃない!
本当の悪魔は巨大に膨れ上がったときの”民意”だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだ、だが世の中にはドブに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる、己の信念を頼りに危険を顧みないバカ(黛弁護士)がね。
そのバカのおかげで今日江上順子さんは民意の濁流から抜けだして、自分の意思で証言してくださいました。それは江上さんたった一人かもしれませんが。たしかに民意を変えたのです。
わたしはそのバカを誇らしく思う。
民意などというものによって人ひとりを死刑にしようとするならすればいい。しょせんこの一連の裁判は嫌われ者を吊るそうとゆう国民的イベントにすぎないんですから。己のつまらない人生の憂さ晴らしの為にね
そうでしょう?醍醐検事?
あなた方5人は何のためにここにいるんです?
※5人の裁判官を指す民意がすべてを決めるなら、こんなに格式張った建物も、権威づいた手続きも必要ない。偉そうにふんぞり返ってる爺さんも婆さんも必要ない。
判決を下すのは断じて国民アンケートで下すものなんかじゃない。我が国の碩学であられるたった5人のあなた方です。どうか司法の頂点に立つ物の矜持をもってご決断下さい。
お願いします
数々のご無礼お気を悪くされたかも知れませんが、しょせんは金の亡者で、嫌われ者のどぐされ弁護士のたわごとです。
どうかお聞き流しください
以上です。
このあと裁判がどうなったかどうかは知りたい方はDVDにて確認してみてください(笑)
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元プロマジシャンjinno(ジンノ)です
摩訶不思議なことが大好物すぎて色々追求した結果プロマジシャンになったりしていたのですが・・一向に芽が出なかったのでプロマジシャングッバイ(笑)
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